クラウド録画サービス「Ciero」とAI技術を活用して
須磨海浜水族園の生物行動を分析
クラウドに録画した映像をAIが学習して生物行動のデータを“見える化”
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社の連結子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社(以下、VIO)は、神戸市立須磨海浜水族園(須磨海浜水族園共同事業体:代表企業株式会社アクアメント)および株式会社エイブリッジとの3社共同で水中生物の行動分析に関する実証実験を行いました。
実証実験では、コモリガエル(ピパピパ)の行動をカメラで24時間録画し、AIに学習させることで、コモリガエルが「いつ」、「どこに」、「どれぐらいの時間滞在していたのか」をグラフなどで可視化しました。その結果、呼吸回数カウントや特殊行動の発見など、研究材料の根拠となるデータを効率的に取得することが可能になりました。
水族館における飼育員の研究は、飼育業務と並行して行うことが多いために、人の目で24時間常時観察を行うのは困難で、録画しても指標となるデータが取れないという課題がありました。
そこで今回、VIOのクラウド録画サービス「Ciero」と株式会社エイブリッジのAI技術を組み合わせて活用し、長期録画データをもとに数値化・グラフ化することで、日常の観察では気づくことのできない特殊な行動を発見したり、研究用の基礎データを取ることが可能になりました。
また、2018年11月24日~25日に麻布大学(神奈川県相模原市)で開催された「日本爬虫両棲類学会 第57回大会」にて企業ブース展示を行ったところ、「研究に必要な行動のみを映像で観察できる」「交尾や採餌における2個体間の距離の自動計算が可能になる」など、研究者の方々から多くの反響をいただきました。
ヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社
神戸市立須磨海浜水族園
株式会社エイブリッジ
日本爬虫両棲類学会
パナソニックインフォメーションシステムズ㈱発行のプレス情報はこちら(PDF:261.1KB)